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スキの情熱で世界を変える!――高野麻衣 公式ホームページ

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いとしのラデュレ

そもそも朝からフレンチづいていて、なにしろ起きたらセットされていたOTTAVA frescoではクープランが流れているし、つづいてプーランクモーツァルトの「パリ」交響曲
偶然だからこそ、うれしいってある。
もちろん本田さんの解説も「ヴェルサイユ散策は、ぜひ庭園から」とか「モーツァルトのパリ滞在は…」に終始する。
そのまま『マリー・アントワネット』を再生、というスタートだった。
アントワネットの名を冠した紅茶は、私はいまだ飲めていないのだが、原材料は紅茶、ジャスミン茶、オレンジ皮、パイナップル、ジャスミンとバラの花弁ということで、おそらくマリアージュ系。


ラデュレ・オ・ジャポン!?
だいたいラデュレの今秋日本上陸説、どうなったのだろう?
たしか「日本橋三越サロン・ド・テ併設で」などという話がまことしやかに囁かれていたと思うのだが。
方針や、美意識の問題でペンディングということもありうる。
残念ながら、日本の百貨店であのサロン・ド・テの雰囲気が出せるとは思えない。
イベント時期だけ手に入る、みたいなスペシャリテのままもいいのかも…迷うところだ。
味だけならばピエール・エルメでほきゅうするのはどうだろう。
なにしろエルメ氏は、元ラデュレのシェフ・パティシエ。
イクスピアリ店は、サロン・ド・テも併設している。


ラデュレの歴史
ラデュレは1862年、創業者ルイ・エルネスト・ラデュレがロワイアル通り16番地に構えたベーカリーからスタート。
のちにパティスリーに転身する。
当時パリに乱立していたカフェは男性中心の文化と社交の場だったため、「女性の社交の場を作りたい」とマダムが発案、パリで初めてのサロン・ド・テを開いた。
ラデュレの哲学は、「洗練」「高品質」「女性」。
これだけで、このブログで大きく取り上げる意義をわかっていただけるだろう。

ラデュレのケーキの特徴は、カラフルな色と薔薇の花びら。
また、現在私たちが食べているマカロンの正式名称は「マカロン・リス」または「マカロン・パリジャン」で、ラデュレが20世紀初頭に編みだした、ガナッシュで2つのマカロンをくっつけるというアイディアが始まりと言われている。
ブランドを象徴する淡いグリーン(左上参照)はラデュレ・グリーンと呼ばれており、この色にロココ調の金の型押しがついた上品なボックスが基本だ。
注目すべきは、イベントや季節に応じてお菓子や、そのボックスが作られていること。
時期を逃すと入手できないため、パリではコレクターズアイテムだという。
エピファニー(公現祭)*1、バレンタイン、イースターメーデーのスズラン、ヴァカンスシーズン、新学期*2、そしてノエル。
3月と10月のパリコレの時期には、クリスチャン・ラクロワ、クロエ、ルイ・ヴィトンといったファッションブランドとのコラボレーションボックスも作成している。

 『王妃マルゴ』公開当時のイザベル・アジャーニが、ここのプティ・デジュネ(朝食)の常連というのでチェックしたのが、私とラデュレの出会い。店内装飾にも力を入れ、従業員の約8割が女性という。上流階級の気品と美意識、女性らしさが結集した優雅なサロンだ。

 

念のために書いておくが、『マリー・アントワネット』に登場するラデュレのカラフルなケーキは、ニューロマンティックの音楽同様、現代性のアイコンである。
生クリームのデコレーションケーキは、18世紀には皆無に等しい。
主流だったのは日持ちのする焼き菓子がほとんど。
アントワネットがフランスに嫁ぐときには、大好物だったクグロフ(クーゲルフップフ)というウィーンの代表的な焼き菓子を持ち込んだ。
これは現在でも、ドイツ国境近くのアルザス地方の伝統菓子として知られる。

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない?」のお菓子=ブリオッシュという話も、大好きなアントワネット・ネタ。
(以前書いたとおり、セリフ自体は虚偽。)
ブリオッシュは、バタをたっぷり使った高級パン。
ラデュレのプティ・デジュネでは、特にきめ細かい生地で焼かれたムスリーヌという種類のブリオッシュを使用したフレンチトースト、「パン・ペルデュ クリーム添え」が供される。 

マリー・アントワネット (通常版) [DVD]

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*1 1月6日のエピファニー(公現祭)は、またの名を「王様のお祭り」。
そら豆大の陶器の人形をひとつだけ隠したパイ菓子「ガレット・デ・ロワ(王様のガレット)」を食べる。人形が入っていたら当たり。「王様万歳!」と紙の冠をかぶらなければならない。この風習は毎年、会社やエリゼ宮などでも行われているらしい。

イースター春分後の最初の満月の次に来る日曜日)は、フランス語ではパックpaques。夕食には羊のモモ肉を食べる。

7月14日は革命記念日。花火とダンス。
11月25日はサンカトリーヌ祭。25歳を過ぎた未婚女性が、帽子をかぶってお祝い。

ノエルにはクリスマスフォアグラ、スモークサーモン、キャビア、牡蠣、栗入り七面鳥ファルシなどが食卓に上る。デザートは、丸太の形のブッシュ・ド・ノエル


*2 新学期の9月には、毎年画期的新製品が登場。
昨年はラングドシャ(猫の舌)も。もちろんボックスには猫ちゃん。
ラデュレ×猫=最強!!!

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