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スキの情熱で世界を変える!――高野麻衣 公式ホームページ

スキの情熱で世界を変える! —— 高野麻衣オフィシャルサイト

Let's Party!!!


戦国武将では、だれが好き?
この質問って、わりと地元びいきも入るものみたいで、かくいうわたしもやっぱり謙信公はずっと好き。
ただ、生まれてはじめて「戦国にはまった」対象は信長。
わたしのアイドルクロニクルのはじまりには、モーツァルトやホームズとともに、信長がいるのだった…
で、最近気になるのはもちろん伊達政宗
松田龍平である。いや、ケン・ワタナベが原点か。
隻眼とかキセルとか教養人とか料理好きとか愛姫の前ではヘタレとか。 
 
「レキジョ」や「センゴクオトメ」が“急増中”という。*1
レキジョはクラ女同様「歴史オタクの女子」の意味で、センゴクオトメは「戦国乙女」。
オトクラでも去年の夏あたりからこの手のニュースを気にしてきたのだが、年が明け、いっそう加熱している気がする。
ただしこれはマスコミが騒いでいる――カプコンが仕掛けている?だけで、一昨年の『風林火山』のGacktは記憶に新しいし、さかのぼればわたしたちが中二くらいのときの『炎の蜃気楼』(桑原水菜集英社)のヒットや、もっと昔にもそれこそ『独眼竜政宗』やらなにやらたくさんのトリガーがあって、そこから時代小説はもちろん史料や史跡めぐりにはまる戦国乙女はかならずいたはずだから、いまにはじまった“ブーム”などではぜったいにないと思うのだけれど。
違うのは、オタクなんです、と公言できるようになったことだけで。*2
いつの時代も、男子に負けないくらい、女子は戦国武将が好きなのだ。

カプコンが戦国時代を舞台したゲーム『戦国BASARA』を発売したのは2005年。これまで4シリーズ120万本を売り上げたヒットソフトということで、ブームの火付け役とされている。
わたしはゲームだけは完全に“わからない”ので、
「けっきょく見かけだおしのキャラ転がしではないか?」
という不信感をいだきつつ、アニメーションを試聴してみた。

結論――大河よりおもしろい。

まずキャラクター設定。特に刺さったのが、
・英語をしゃべる独眼竜
タカラヅカ謙信
政宗は、聞きしにまさるバイリンガルっぷりが、冒頭の伊達進軍シーンから最後の「番組プレゼントのお知らせ」にいたるまで徹底していて爆笑だった。時代小説なら、
「全軍、かかれェ!!!」
とかいうべきところが、
「Here we go!!!」
なの。でも、爆笑しつつも、演じる中井和哉さんの声がカッコよくてクセになる。この英語は、家臣・支倉常長らをスペインやローマへ派遣した慶長遣欧使節あたりからきたデフォルメなのかな。
加えて彼は六本刀遣い。これは完全にキャラクター造形上のもので、「竜」のひれのイメージだとか。
感銘を受けたのは、監督が伊達政宗を「圧倒的に頭がいいであろう」と捉えているところ。

「傍若無人に突っ込んでいくイメージもありますが、あれはひとつのポーズであって、彼の頭の中に完成された結果があるからこそできる行動なのだと思います」

うん。このひとは信頼できそう。

一方、謙信公は中性的な風貌に加え、声も少年役に定評のある女優さんが演じている。くのいち(?)とのやりとりもどこか妖しく、デジャヴ、とおもっていたらタカラヅカだった。
これは完全に、「上杉謙信女性説」を採用している。すごくカッコイイの。
ほかにも熱血漢の武田主従と飄々とした忍・猿飛佐助の対比、ブラック光秀、そして魔王信長(これは=若本さん、のひとこと!)など、みんな個性的で新鮮。
こうした魅力的なひとびとが、 
・スタイリッシュで美しい画と構図
・終始ゆきとどいた疾走感
・進軍やバトルシーンの迫力
 のなかで、動く。
まさにIt's SHOWTIME!!!
まだプロローグなのでストーリーにどこまで厚みを持たせられるかは不明だが、現時点でもすくなくとも、伊達真田、上杉武田の「好敵手」ぶり、伊達主従の花見のシーンに見られるような「相棒」の強調はしっかりとなされ、惹きつけられる。
それでいて現在の大河ほどストレートでわざとらしくはないし、よけいなヒロインも出てこない。 
…人気でないわけないわコレ。
 
何事も第1回には力が入るものですが、今後どうなるか。楽しみです。
このまま駆け抜けてほしいな、Guys!! 

 *1 たとえば、

(卒業旅行に関ヶ原合戦ゆかりの史跡をめぐる学生たちは、)それぞれ石田三成とその親友の大谷吉継が好き。「生きざまが魅力的」と声を合わせた。「最期までりんとしていた」「負けると知りながら、友である三成のために命をかけたところがいい」と心を奪われている様子だ。
同町の歴史民俗資料館では、数年前から彼女たちのようなレキジョや戦国乙女が目立ち始めた。それに合わせてグッズを増やし、その数は今や100種以上。以前の約5倍だ。売上高も2007、08年の両年度とも前年度比約40%増と伸びている。
売れ筋は、武将の家紋が入ったぐいのみに携帯電話のストラップ、装飾シールなど。高木優栄館長は「花束を持って墓参りに来る人もいるほど熱烈で知識もある。グッズは、会うことのかなわない人の化身なのでは」と話す。

中日新聞、2009/3/10)
*2 のだめによる“クラシック・ブーム”と同じで、もちろん、間口を広げてはいるのかもしれない。

*3 高校時代のこと。オケ部はなく、ブラバンにははまれず(いまおもえば体育会系だったから)、ハイソ気取りのテニス部がつづくわけもなく(ふつうに体育会系だったから)、帰宅部をやっていたら担任に歴史クラブにいれられた。月1くらいで史跡をめぐるだけのクラブだった。直江兼続の「愛」の兜も見に行った。いま考えたら、ありがたかった。
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