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スキの情熱で世界を変える!――高野麻衣 公式ホームページ

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晴雨計 第8回 「25年目のSMAP」

エッセイ 晴雨計 新潟 Music アーカイブ

9月9日の『SMAP×SMAP』、観ました?

朝の教室のような出だしで恐縮ですが、40分間CMなしの「シングル全50曲ノンストップ生ライブ」は、それくらい大事件でした。汗だくで歌って踊る大御所アイドル。年長の中居正広さんなど41歳の国民的司会者でもあるのに、体をはって挑戦しつづける姿勢はすごいです。結成25周年の今年は春の「5人旅」にはじまり、前代未聞の企画で巷を騒がせていますが、こんなに多幸感あふれるテレビ番組は久しぶりです。新潟にいる妹ともLINEで実況しあい、あいまに中居ファンの祖母からメールが届く。子どもの頃からずっと身近にいたSMAPの存在感を思い知りました。

 

90年代からずっと、第一線のトップ・アイドルでありつづけるSMAP。アニメの主題歌だった「オリジナルスマイル」も、放課後カラオケの定番だった「SHAKE」も、時代ごとの最高のサウンドにのせて、彼らはいつだって「しあわせになれ!」「ハレルヤ!」と応援してくれました。昨年9月、私は友人の計らいで東京ドーム公演へ行くことができたのですが、5人はまさにエンターテイナー。知らない曲も多かったのに、休憩なしの3時間があっというまに過ぎ去りました。

アンコール。私は、大トリを飾るメッセージ・ソング「前に!」を歌いながら、ステージの中央をよどみなく歩く木村拓哉さんに釘付けになりました。王者がここにいる、と思った。「もっともっと飛べるよ!」――木村さんが空を指差すだけで、ほんとうに飛べる気がしたのです。著書の執筆中だった私はたしかに、あの歌に勇気をもらいました。あれ以来、彼を「キムタク」と呼んだことは一度もありません。木村さんはもはや「ああいう生き方をしたい」と思える人生の先輩です。

 

なによりイメージが変わったのは、リーダーの中居さんです。中居さんは時に冷徹な、SMAPの軍師です。無言の指サインをはじめて見たときには、鳥肌が立ちました。木村さんが陽なら、中居さんは陰の実力者。あるインタビューでは、こんなふうに語っていました。

「成功は保証されていないけれど、成長は必ず保証されている」。

もはや、敏腕実業家といったほうがいいのではないでしょうか。センターでありつづける覚悟、挑戦し続ける勇気を、SMAPはいつも教えてくれるのです。

 (2013年9月20日付「新潟日報」初出)

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