Salonette

スキの情熱で世界を変える!――高野麻衣 公式ホームページ

【Life】HIT LIST of 2017 SS 「もしあなたが秋に来るのなら」

f:id:otome_classic:20170826211134j:plain

もしあなたが秋に来るのなら

わたしは夏を払いのける

半分微笑んで、半分そっけなく

          ――エミリ・ディキンスン

 今年も夏の終わりがやってきた。

どんなに暑くても、もはや夏ではない。なにかが終わってはじまるような、ト短調の、永遠に愛すべき季節。

すばらしい8月の終わり、過ぎ行く夏と戯れるように、2017年の前半を振り返ります。 

 

●NEW PUBLISH

f:id:otome_classic:20170826210558j:plain

  • 5月には、今年3月に発売された『感動がいっぱい!音楽の伝記』(ナツメ社)が「重版出来!」といううれしいニュースも。
  • 同書は5人の音楽家のストーリーを、マンガと読み物で紹介する新伝記シリーズ。私は監修とハッピーコラム(ピアノ発表会の人気曲や名作バレエ曲ガイド、音楽家のイケメンランキングなど)を担当させていただいた。少女時代のときめきを思い出す、すてきな本!
CD付き 感動がいっぱい! 音楽の伝記 (キラかわ☆ガール)

CD付き 感動がいっぱい! 音楽の伝記 (キラかわ☆ガール)

 
  • 4月の木村拓哉さんに続き、7月は『コード・ブルー』3rdシーズンがスタートした俳優・山下智久さんインタビューを担当。ストイックで驚くほど紳士的な対応にうっとりすると同時に、「メジャーでありたい」「いつでもレディ(準備万端)な自分でいたい」という姿勢に刺激を受けた。SMAPはいまも、みんなの心の中にあるのだと確認。

【掲載情報】SPA!にて、木村拓哉さん単独インタビュー! - Salonette

“山P”こと山下智久の芝居論「若手の頃と同じメンテナンスじゃダメ」 | 日刊SPA! 

  

 

●OUT & ABOUT

f:id:otome_classic:20170826210522j:plain

  • 4月末からスタートしたラ・フォル・ジュルネ2017、今年も新潟→東京と満喫。新潟では取材の合間に、老舗ホテル・イタリア軒滞在や、3回目を迎える「城下町村上・春の庭百景めぐり」を体験することもできた。

ホテルイタリア軒|エレ女のクラシック|25ansオンライン

【Travel】城下町の庭 | 春の庭百景めぐり(新潟県村上市) - Salonette

  • 5月に霧とリボンの展示とサロンコンサート《音と香りの実験室》を終え、いつにも増して香りにのめりこんだ夏でもあった。香りのメカニズムや原料についての本も多く読了。6月には、代官山にオープンしたパリの老舗薬局「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」へ。こだわりぬいた店内(上写真)に響きわたるオペラ、美しいボトルやカリグラフィにいたるまで、すべてに魅了された。

調香師の魔法の劇場 OFFICINE UNIVERSELLE BULY|エレ女のクラシック|25ansオンライン

  • 7月は、小橋めぐみさんと浴衣で横浜港クルージングを体験。気に入った浴衣一式を着付けていただき、マリーンルージュ船内でフレンチコースをいただき、そのまま横浜散策しつつ帰宅できる。食後、デッキから東京湾を眺めながら「海というのは、いろいろなものを洗い流す場所だね」と語り合ったのもいい思い出。

横浜、ゆかたDEマリーンルージュ|エレ女のクラシック|25ansオンライン

 

●MUSIC 

f:id:otome_classic:20170831210912j:plain

  • 10月からの新シーズンに先駆け、地域招聘オペラ『ミカド』へ(8/27、新国立劇場)。19世紀英国の人気ミュージカルとして以前から気になっていたギルバート&サリヴァンの「サヴォイオペラ」、生で観られるチャンスを満喫した。関西(びわ湖ホール)らしく、思い切った和洋折衷に時事ネタと笑いがたっぷり。ブラックジョークのなかにきらめく英国らしさ(「結婚のマドリガル」などの和声や衣裳のディテール)もすてきで、楽しい午後となった。
  • 連載も順調。M NEWSのクラシック・コラム第5回は、“華麗なる一族”ことハプスブルク家と音楽」の後編。皇妃エリザベートフランツ・リストの意外な関係についてご紹介した。  
  • ACT4「ルネ・マルタンの音楽日記」では、恒例のラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスを特集。次号(9/25発売)では、麻布に出現したナントのフロマジュリー、次々号ではマルタンが新たにプロデュースするモン・サン=ミシェルの音楽祭をご紹介する予定! 
  • インタビューで思い出深いのは、チェロのエドガー・モロー。 6月の来日リサイタルで聴いた「サムソンとデリラ」の色気に魅了され、話してみるとその才気に圧倒された。生粋のパリジャンらしいツンデレ具合も最高。

Mikiki | エドガー・モロー『ジョヴィンチェロ~バロック協奏曲集』 垣根なんてない! 進化を恐れない! 新世代チェリストに注目 | INTERVIEW | CLASSICAL

ジョヴィンチェロ~バロック協奏曲集ジョヴィンチェロ~バロック協奏曲集

 
  •  TOKYO FMでは、レギュラーの「Memories & Discoveries」につづいて、日曜朝の「DAIGOのOHAYO-WISH!」に出演させていただいた。こちらでは、バロック界の異端児ジャン・ロンドーをご紹介。ロック・ミュージシャンDAIGOさんが、熱いビートに共鳴してくれてうれしかった。 
  • 11月発売のマリアンヌ・クレバッサの新譜も楽しみ。若手メゾのハンサムなジャケットの中身は、フランス歌曲集とのこと。

ディナスティ -王家- ~バッハ一族のチェンバロ協奏曲集ディナスティ -王家- ~バッハ一族のチェンバロ協奏曲集

 
Secrets

Secrets

 

 

●ART

f:id:otome_classic:20170902145622j:plain

ポーラ美術館/岡田美術館 | 地の刻を知る | 三菱地所リアルエステートサービス株式会社

 

●MOVIE

f:id:otome_classic:20170826210620j:plain

  • 4月の終わり、ジャパン・プレミアに参加させていただいた映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』。個人的には、音楽とエモーションが少々濃口すぎたが、ポルーニンという人物とそのパフォーマンスが多くの人に知られたのはすばらしいこと。藝大で若い表現者たちに語った「孤独であることを恐れず、静けさの中に身をおいて」という言葉には、編集されたドラマを軽々と飛び越える重みがあり、心の奥深くに沁みわたった。
  • 映画としては、6月のフランス映画祭でガールフレンドたちとご一緒した『ポリーナ、私を踊る』がおすすめ。ロシアのバレエ少女が、新天地で「自分の人生」=ダンスを見出すまで。この映画のラストダンスで流れた涙こそ、音楽の偉大な効能だと思う。表現を続けること。自分を信じること。まっすぐで力強い眼差しに勇気をもらえる、最強女子映画。10/28公開。

映画 『ポリーナ、私を踊る』公式サイト

  • 欠かさず観ているウッディ・アレン監督最新作『カフェ・ソサエティも、個人的転機を支えてくれた良作だった。上品で豊かな都市生活とその裏にある悲哀、ユーモア、ジャズ、そして人間というもののいとおしさ。一生ついていこうとあらためて誓う。
  • この冬は、なんといってもソフィア・コッポラの新作『ザ・ビガイルド』が楽しみ。これに先駆け、ソフィアがヴァレンティノとコラボした初演出オペラ『椿姫』ライブビューイングも10/6よりスタート。

映画『ソフィア・コッポラの椿姫』公式サイト

第30回東京国際映画祭(2017)

 

●BOOKS

f:id:otome_classic:20170831213814j:plain

  • 仕事以外の読書。夏合宿ではたくさんのマンガと、定番『17歳の夏』『モーツァルトとともに一年を』などをカーラ・ブルーニ『ノー・プロミセズ』(歌詞はブレイク、ディキンスンら英米詩人による)とともに。多幸感を味わった。
  • 岩本ナオの新連載マロニエ王国の七人の騎士』は、リアリズム全盛だった少女漫画における「ファンタジーの復権」として大注目。すべてが好き。ほかにも約束のネバーランド』『不滅のあなたへなど、気になるタイトルが増加していてうれしい。
  • 6月に亡くなったフランスの政治家シモーヌ・ヴェーユが気になり、回想録を少しずつ読んでいる。次はジャンヌ・モロー。このところひさしぶりに、自分を信じて堂々と生きるフランス女性たちに憧れ、マリ・クレールやELLEを熟読していた少女時代の気分が続いている。 
シモーヌ・ヴェーユ回想録―20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生

シモーヌ・ヴェーユ回想録―20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生

 

 

●DAYS

f:id:otome_classic:20170831214211j:plain

  • 「365日のキス」への道のりは遠い。書きたいことがたくさんあるのに、時間と処理能力の兼ねあいで後回しにすることがつづくと、悲しみが埃みたいに沈殿する。少なくともこの8月は、整理整頓する時間が持ててよかったと思う。
  • 好奇心を失わず、自分を開いて世界を眺め、同時に自分の感情を見つめる勇気を持ち、その現象を自分なりに名づけ、多くの人に届けられるように整理整頓すること。それが、私にとっての「レディであること」なのだろう。
  • なにかをひたむきに愛することでしか得られない純粋さと強さは、確実にある。しかし、それは私の愛ではない。心が疲労したとき、ただ寄り添ってくれる誰か(何か)。ふとしたとき、かけがえがないと思える人(もの)。そういう愛を大切にしたいと思う、夏だった。

 

9月以降は、次なるイベントや新連載、念願の仕事の成果もお知らせできる予定。

浮かれず、力まず、ひとつひとつを丁寧に。降っても晴れても、穏やかな愛をもって、ニュートラルに生きていきたいと決意する、夏の終わりです。

新しい季節も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

高野麻衣

 

マリー・アントワネットの音楽会

マリー・アントワネットの音楽会

 
マンガと音楽の甘い関係

マンガと音楽の甘い関係

 
フランス的クラシック生活 (PHP新書)

フランス的クラシック生活 (PHP新書)