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【新連載】Febri「アニメファンのためのマンガ案内」第1回『マロニエ王国の七人の騎士』

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10月より、カルチャーマガジン『Febri』(一迅社)のリコメンドページにて、「アニメファンに読んでほしいマンガ」をご紹介することになりました。

記念すべき第1回に選んだのは、『マロニエ王国の七人の騎士』。

昨年、「少女マンガにおけるファンタジーの復権!」と感動した『金の国 水の国』の作者・岩本ナオの最新作にして、この夏最高の音楽&女子マンガです。

ファンタジーは一大人気ジャンルだ が、現代少女マンガの「王道」のなかでは、いまいち目立たない存在だ。特に90 年代後期から 00 年代は、いわゆる 「半径 5 メートルの日常」にある恋愛や仕事、生きづらさなどの繊細な感情を 描くことが時代の要請だった。その表現は多岐にわたって驚くほど深化したが、 24 年組やその後継世代が描いてきた異国への憧れ――クラシカルな音楽 や衣食住描写にフェチを感じる向きにとっては、寂しい時代が続いていた。そ こに現れたのが本日の主役、岩本ナオ だった。

岩本は2004年デビュー。初期代表作『町でうわさの天狗の子』(2007〜 13 )は、進路の悩み、幼なじみとの恋などの身近なモチーフと、骨太な「天狗」設定が同居する高校青春ラ ブコメとして人気を集め、数々の賞を 受賞した。そして昨年、『金の国 水の国』(2016)で真正面からファンタ ジーを描き、「このマンガがすごい! 2017」オンナ編第 1 位に。これはうれしいニュースだった。

岩本作品のすごさは、歴史の知識と萌えを日常に引き寄せ、ノスタルジーと現代性を両立させるバランス感覚 だ。 

(後略)

 

とりわけ共感したのは、男装し「助けられる女」というジェンダーから解放されたお姫様の感情描写(画像)。それらは、リアルを生きる私たちと同じ切実さを持っていました。その描写、メッセージと音楽性こそが、少女マンガを少女マンガたらし めるエッセンスなのだと、私は思います。

世界の謎が少しずつ明らかになっていくのもファンタジーの楽しみ。箱入りチョコレートのように大切に味わいたい名作を、このような形でご紹介できて幸福です。

去年の今頃、「書きたいけど書く場所がない(からまずここに書く!)」と宣言した「マンガ・アニメ」レビューを雑誌に書かせていただけること、そこまで導いてくださった出会いや思いがほんとうに有難く、感謝でいっぱいです。

 

近々、進行中のスペシャル企画もお知らせもできる予定。若く勉強熱心な担当編集Sさんとともに、オタク女子パワーを結集してがんばります。

次号は臨時増刊のため、11月中旬発売予定。どうぞお楽しみに!

www.ichijinsha.co.jp

 

Febri Vol.44

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